列お湯物語

◆岩手県-藤七温泉
今から1200年程の昔、奈良時代の延暦年間に、将軍坂上田村麻呂は朝廷の命を受けて、蝦夷征伐にでかけました。
岩手山方面にひそんだ蝦夷の残賊の大武丸一族と将軍坂上田村麻呂率いる朝廷軍は、激しくぶつかり合い、戦いは幾日にも及びました。
壮大な自然の中で、双方は苦戦を強いられましたが、軍配は坂上田村麻呂にあがりました。
その後も田村麻呂は一賊も残さず討ち取り、完全に平定してしまいました。
勝利を手にした坂上田村麻呂は、この地のあまりの美しさに、壮厳を感じずにはいられませんでした。坂上田村麻呂は、応神八幡大神に武運長久を祈願し、八幡大神と美しい風景を称えて、この地を「八幡平」と名付けました。
藤七温泉は、延暦16年(797年)、将軍坂上田村麻呂がこの蝦夷征伐のおりに、山中に分け入り見つけた温泉と言われています。
■温泉データ
泉質:単純硫黄泉
温度:91度
効能:神経痛、慢性消化器病、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、皮膚病、婦人病、筋肉症、うちみ、冷え症
名峰岩手山の山懐に囲まれた藤七温泉は、海抜1,400メートルの山の宿です。
回りを圧倒的な大自然に囲まれており、手付かずの自然が沢山残っています。大部分が亜高山帯である八幡平は、高山植物と湿原植物の宝庫で、季節を通して絶えることなく花々が咲き乱れています。
また、9月の末から10月頃になると、紅葉が見頃となり、八幡平を象徴する美しい景色が広がります。
数々のハイキングコースもあり、オールシーズンで楽しめる場所です。
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