はるか昔、相模の国(今の神奈川県)の足柄山に住んでいた山姥は、赤龍の子をみごもりました。山姥は丈夫な子供を生むために、山合いにある温泉に湯治に訪れ、しばらく湯治を行った後、立派な男の子を生みました。足柄山の山中で、男の子は山姥やクマ、シカ、サル等の動物達と共に暮らし、すくすくと成長していきました。そしていつしか剛力の若者となり、立派に成人したのです。当然、若者の強健ぶりはあちらこちらで大層うわさになりました。
若者が21才になった時、京都の源頼光という武将がこの若者のことを見出しました。若者は頼光の部下となり、頼光より坂田公時(金時)という名前を与えられました。その後も金時の強健ぶりは留まることを知らず、次々と武功を立てていきました。金時は頼光より勅命を受け、四天王(貞光・季武・綱・金時)の一人として丹波国の大江山に住む、酒天童子を征伐に向かいました。酒天童子を退治した金時はますます名声をあげ、頼光からも多くの信頼をうけました。この坂田金時なる若者こそ、かの有名な<金太郎>なのです。今では5月人形にも作られ、強健と武勇の象徴とされています。
金時を生んだ山姥の話からもわかるように、このお湯は「子宝の湯」としても有名で、子のない婦人が37日、乳の少ない婦人は27日入浴すれば、効果があるといわれています。

温泉データ
泉質 単純硫化水素泉
温度 40度
効能 婦人病、婦妊症、神経痛、胃腸病、リューマチ

BACK
Copyright East creative Inc.

フレームで開かなかった方はこちらから。
Webデザイン プロダクション|株式会社イーストクリエイティブ