昔、八幡太郎義家(源義家)が、奥州征伐にやってきました。前9年の役の戦いの最中に、義家が大事にしていた愛馬が脚部に傷を負ってしまいました。これ以上つき進むことも、退くこともままならず、義家は敵を避けながら母畑の谷間をさまよいました。義家は蹄に荒らされた岩間より、清水が湧きいで泉ができているのを発見しました。そして、義家は自分の愛馬の為に、泉より水をすくい取り、愛馬の傷口を丁寧に洗ってやりました。数日の間、義家はその泉のほとりで愛馬の傷の手当てをしてやったところ、愛馬の傷はみるみる回復していきました。義家は不思議に思い、自分の士卒にその泉の水を汲ませて調べさせたところ、泉は霊泉であることがわかりました。
その後、奥州の乱を平定した義家一行は、都に帰る途中で再びこの地に立ち寄りました。霊泉の際の丘の上に臣の石川有光を残して、義家の母衣(ホロ)と旗とを奉献させ、「馬脚の傷口数日にして癒しは奇の至りなり。確かに我に味方する山神の霊ならん」として山神を祭りました。 これが現在の元湯神社で、境内には義家手植えの松といわれる老松が茂っているそうです。義家が奉納した母衣と旗が地名の由来で、始めは「母衣旗」と呼ばれていたが、いつのころからか母畑に変わったということです。

温泉データ
泉質 アルカリ性単純泉・ラジウム含有泉
温度 19度
効能 神経痛、リューマチ、打身、火傷、切傷

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