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人工温泉の登場

温泉は、はるか昔から療法の一つとして利用されてきました。今日は、車をはじめとして電車や新幹線、飛行機等様々な交通手段があるため、遥離れた温泉場でも一日もかからないで行き着くことができます。しかし、そんな移動手段がなかった江戸時代には、温泉で療養をするとなると、何日もかけて旅をしなければなりませんでした。当然病人にとって、温泉への道程は、あまりにも苛酷なものでした。そこで登場したのが、"人工温泉"です。"人工温泉"といっても、見た目が温泉になっていればいいというわけではありません。あくまでも病気の療養の為ですから、お湯自体が温泉のお湯になっていないと、意味がありません。
当時の医師達は様々な試行錯誤を重ね、ようやく人工温泉をつくりあげました。材料や作り方は医師によって様々で、主に潮水・硫黄・糠・礬石・消石等が使われました。しかし、材料の中には高価なものもあり、なかなか一般の庶民に手の届くものではありませんでした。そのうち天然の湯の花を使った簡単な温泉も登場し、庶民の間でもようやく利用されるようになったそうです。
 
 
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